ナレーション:ヘンゼルとグレーテルは食事が済んだ後、魔法使いに連れられて寝室へと行くとそのままぐっすり眠りこんでしまいました。
(鳥のさえずり的な音?)
しかし、翌日。
二人が目覚めたのは、昨夜休んだ心地のよいベッドではありませんでした。
頑丈な檻に囲まれた牢の中。
夕べ親切だったおじさんは人が変わったように、恐ろしい形相で二人を睨みつけるのでした。

魔法使い:覚悟しろ、クソガキども。もうどんなに出してもらうように言ったって、檻からは一歩も出してはやらん。自業自得だな。
ヘンゼル:それ自業自得とは言わない気が・・・
グレーテル:私たちを騙すなんて・・・・。いつか後悔させてやる!
魔法使い:なんとでも言え。どんなに吠えてもお前らはそこから出られない。
グレーテル:私たちをどうするつもりなの?
ヘンゼル:僕たちを食べても、おいしくないよ。
(アイシテル登場。テーマ曲的な音楽?)
アイシテル:あなたたちには関係ないことよ。私たちに口答えしないで可愛く命乞いすることね。
グレーテル:あんた・・・・何?
アイシテル;私はアイシテル。この世で一番怖い人形。
グレーテル:肩に乗っかってる分際で怖いとか言うなよ。しかも名前が「アイシテル」だって。作った人余程、人に恵まれてなかったんだね。きっと人形にしか愛せなかったんだわ。可哀想に。
ヘンゼル:(上のグレーテルのセリフを言い終わったらすぐに言う)しっ。それ言ったら、傷つくって!
グレーテル:大丈夫よ。たかが人形でしょう? 言葉喋っても人形にはかわりないことだし。(間)傷つかないでしょ。
アイシテル:ひどい言われようね・・・これでも一応傷つくんだけど。
グレーテル:生意気。
アイシテル:(動揺気味で)あ、あなたたちだって、親に捨てられたんでしょ? 人のこと言える立場であって?
ヘンゼル:やっぱり・・・捨てられちゃったんだ、僕たち。
グレーテル:ちょっとあんた! 人形のくせにおにいちゃんを泣かすなんていい度胸してるじゃない。正々堂々勝負しなさい。
アイシテル:誰が相手をするものですか。あなただって女の子なら女の子らしくそこで泣いてみなさい!
(つれて行かれそうな音楽?)
魔法使い:まぁ、そういうことだからおとなしくしておけ。とりあえず、この坊主をつれていくからな。
グレーテル:お兄ちゃんを連れて行くなら、かわりに私を連れていきなさい!
魔法使い:お前にどうこう言われる筋合いはない。気の弱い方を連れて行くのは当たり前だ。そう簡単には殺しはしないから安心しろ。
ヘンゼル:グレーテル!
グレーテル:お兄ちゃん!!

ナレーション:生き別れとなった、ヘンゼルとグレーテル。二人に不安が訪れるのです。

(ちょっと間を置いて)

魔法使い:ほら、これがお前の仕事。家事全般、きっちりとやってもらうからな!
ヘンゼル:でもこれって、話上ではグレーテルがやることになってたんじゃ・・・・
魔法使い:口答えは許さない。あんな気の強い奴とは思わなかったからな。家事をやらせたりなんかしたら、何をしでかすかわからん。だから、お前がするんだ。わかったか?
ヘンゼル:・・・・はい。
グレーテル:(ちょっと間を置いて)お兄ちゃん、「はい」じゃないでしょ。びしっと言わないからいつまで経っても成長しないのよ。
魔法使い:そうそう。男がそんなんじゃ、女はついて来ないよ!(間)・・・っておい! なんでお前がここにいるんだ! ちゃんと檻の鍵は閉めたはずだ!!
グレーテル:(自慢げに)なめてもらっちゃ困るわ。私にとったらピッキングなんてちょろいものんよ。
ヘンゼル:そんなのどこで覚えたんだ・・・・
グレーテル:世の中を生きていく為の術(すべ)よ、恥じることじゃないわ。
ヘンゼル:そういうことを言っているんじゃないんだけどな・・・
グレーテル:不法侵入とか放火とかまだまだ出来るわよ。
魔法使い:それ自慢していうことじゃないから。(同情してる感じで)ほんっとろくでもない妹を持ったな。
ヘンゼル:返す言葉もないです・・・。

ナレーション:(セリフっぽく)二人を心配する必要はなかったですね。
口論はさらに続きます。

グレーテル:おにいちゃん。この際はっきり言っておくけど、今のままじゃお兄ちゃんと私の立場は逆転したままよ! 兄なら兄らしく妹を守れるようにしっかりしたらどう!?
ヘンゼル:どうって言われても・・・別に僕は立場逆転したままでいいんだけどな。
グレーテル:それじゃ、何も解決しないでしょ!
魔法使い:お前らこそ、今の状況把握してほしいんだが。
グレーテル:(魔法使いのセリフを言った後すぐに言う)おじさんは黙ってて! 今後に関わる大切な話をしてるんだから。
魔法使い:「黙ってて!」じゃないだろう! お前は今この若くてかっこいいおにいさんに捕まってるんだ! おとなしく言うことを聞け!
ヘンゼル:(呆れた感じで)若くてかっこいいだってぇ。
グレーテル:普通自分で言うかしら?
ヘンゼル:かまってくれないからって、僕たちに絡んでこないでよね。
魔法使い:絡んでないから。
グレーテル:はいはい。わかったから少し黙っててねぇ〜。
魔法使い:全然わかってないだろ。
ヘンゼル:しつこいなぁ・・・
魔法使い:しつこくない。
グレーテル:それを『しつこい』って言うのよ。おじさんもいい大人なんだからわかってほしいんだけど。
魔法使い:それを言うならお前ら子供だろう。子供なんだからお前も少しは目上の人に敬語使ったらどうだ?
ヘンゼル:いかにも自分は偉いんだって言い方してたら、いつまで経っても結婚出来ないよ。
グレーテル:ほんと、ほんと。こんな男を好きになる女がいるのなら見てみたいものね。私は絶対お断りだけどね。
ヘンゼル:恋したことないんだよ、きっと。一人寂しく頑張ってきたんだね。
アイシテル:(人を呼ぶ感じで)ちょっと、ちょっと。みんなさん、私(わたくし)のことを完全にお忘れになっているでしょう?
ヘンゼル:ついさっきの人形だ!
グレーテル:(馬鹿にしてるような感じで)あんた居たんだ? そんな人目につかない棚に座ってるからわからなかったわ。
アイシテル:少しくらい私に目を向けてくれてもいいんじゃないの?
グレーテル:もう・・・あんたが入ってきたらややこしくなるから、いいや。そこでおとなしく黙ってなさい。
アイシテル:・・・・ヒドイ。

ナレーション:(セリフみたいな感じで)お気の毒に。

魔法使い:ああ、ごちゃごちゃとうるさいガキどもめ!!もう我慢できん! 今すぐお前らを食ってやる!!
グレーテル:食べれるものなら食べてみな!!!
ヘンゼル:僕たち食べてもおいしくないと思うよ?

ナレーション:魔女とヘンゼルとグレーテルはとうとう家の中で追いかけっこを始めてしまいました。
(セリフみたいな感じで)まったく大人気ない魔女ですね。
(ちょっと間を置いて)
しかし子供と大人との差は大きく、グレーテルはあっさりと捕まってしまいました。
魔法使い:形成逆転だなぁ。あまり大人様をなめると、痛い目あうってことだ。
グレーテル:精神年齢子供のくせに偉そうなこと言わないでくれる?
魔法使い:減らず口も今のうち。

ナレーション:魔法使いはグレーテルの髪を掴み、ふところからナイフを取り出して、首筋へと突きつけたのです。
さすがのグレーテルも恐怖で声が出ませんでした。
その時。
ドアを叩く音がしたのです。

王子:すいません。誰かいませんか?

ナレーション:若い男の声に魔法使いの手は止まり、自然と目線はドアの方へ向けられました。

王子:誰かいませんか? 開けますよ?

ナレーション:男はゆっくりとドアを開けました。
そして目の前の光景に青ざめたのです。

魔法使い:ようこそ、お菓子の家へ。大歓迎するよ。
王子:虐待!
魔法使い:あぁ、これはちょとしたお仕置きさ。
王子:人殺し!
魔法使い:はぁ・・・?
王子:僕は大変な場面に遭遇してしまった。
魔法使い:お前人の話聞いてるか?
王子:僕はどうしたらいいんだ・・・助けるべきか、見なかったことにするべきか・・・。
グレーテル:悩んでる暇があったらまず助けなさいよ。
魔法使い:(ため息)はぁ・・・またややこしいのが増えた。

ナレーション:突然現れた男によって、グレーテルは危機一髪助かったのでした。

(ちょっと間を置いて)
魔法使い:で。どうしてここに来たんだ?
王子:はい。僕は隣の国の王子です。
魔法使い:質問に答えろよ。
王子:ある日お忍びで散歩をしていたら、この森で迷ってしまって三日三晩歩いてここにたどり着いたんです。
グレーテル:私たちと同じだわ。
魔法使い:そりゃ災難だったな。それでお前は俺にどうしてほしいんだよ。
王子:助けてください。
魔法使い:アバウトに言われても、わからないって。
グレーテル:まぁまぁ、ここは似たもの同士みんな仲良くやりましょうよ。
ヘンゼル:(喜びながら)おにいちゃんとおねえちゃんが出来たみたい。
魔法使い:お前ら完全に何か勘違いしてるよな?
王子:どうにかこの森を抜け出せることは出来ないのですか? 大事な用事があるんです。
グレーテル:大事な用事って?
王子:それは言えません。でも人に会わなければならないのです。
ヘンゼル:なんか気になるね。
グレーテル:昼ドラみたいな会えない恋人に会いに行く展開だったら面白いのにね。
王子:時間がありません。一刻を争います。どうにかなりませんか!?
グレーテル:助けてあげたいけど私たちもおじさんに一応拘束されてることになってるから、道は知らない。
ヘンゼル:おじさん! この王子様を助けてあげて!
王子:お願いします。この美しい僕に免じて教えてください!
魔法使い:自分で言うなって。
グレーテル:早く教えてあげなさいよ。
王子:どうか、このとおりです。
ヘンゼル:僕からもお願い!
魔法使い:(少し間を置いて)道はある。でもお前らには抜け出せない。
王子:どうしてですか?
魔法使い:言い方を変えれば、『道は知っているが、私も抜け出せない』とでも言っておこうか。
グレーテル:なによそれ。
魔法使い:無理なものは無理なんだ。
王子:それでは困ります!
ヘンゼル:どうにかならないのかな?
グレーテル:あんた一応魔法使いなんでしょ!? なんとかならないの?
魔法使い:もし魔法を使えたとしてもお前には(強調して)絶対使ってやらない。
グレーテル:うっわぁ〜・・・・性格悪っ。
魔法使い:お前も十分悪いから。
ヘンゼル:二人とも言い合ってる場合じゃないでしょ! 王子様を助けてあげなきゃ。
魔法使い:助けてやってもいいが、それなりの態度で示してもらわないと納得はいかないからな。誰に会うんだ?
王子:・・・・・言えません。
魔法使い:はぁ?
王子:言えないといったら、言えないんです!
魔法使い:それなら教えることは出来ない。
王子:それは困ります。
魔法使い:なら教えな。
王子:言えません。
魔法使い:世の中には虫のいい話なんかないんだ。俺は優しい奴でもなんでもないんだからな。
グレーテル:わたしも理由を知りたい。
ヘンゼル:僕も。
王子:(少し躊躇って)・・・おじさん。人を愛したことはありますか?
魔法使い:なんでそんなこと教えなきゃならないんだ。
王子:同じ男なら答えてください!
魔法使い:・・・・人を愛したことはあるな。でもずいぶん昔のことだ。
王子:僕も愛している人がいます。でもその人はどこかへ行ってしまいました。
魔法使い:探せばいいことだろう?
王子:僕は王子です。
魔法使い:知ってる。
王子:王子という地位があるために、好きでもない親が決めた相手と結婚しなければいけません。それはとてもつらいです。
グレーテル:それは仕方ないんじゃないの?
王子:仕方がない。それはわかっています。けれど、つらいんです。
魔法使い:で?
王子:彼女とは地位が違いすぎて、この先も結ばれることは決してないでしょう。そして僕は親が決めた相手と結婚しなければいけません。だからその前に、もう一度でいいから会いたい。
魔法使い:どこにいるのかわからないんじゃなかったのか?
王子:彼女の居場所は噂で聞きました。
魔法使い:行動力があるのはわかった。
王子:では教えてくれるんですね!
魔法使い:(ちょっと意味深な感じで)あぁ。それならまずはこの紅茶を飲んで一息しな。

ナレーション:魔法使いは紅茶を皆に出し、飲ませました。
しかし、紅茶には睡眠薬が含まれていて、起きた時には三人は手首を結ばれて牢屋にいれられていました。

グレーテル:ちょっと王子! 捕まっちゃったじゃないの!
王子:僕のせいですかぁ?
グレーテル:あんたのせい。
王子:僕は何もしていませんよ? 何の警戒もせずに紅茶を飲んだ、あなたのせいでしょう?
グレーテル:私としたことが・・・・不覚だわ。
王子:ほら、僕のせいじゃない。
グレーテル:・・・・なんかあんたむかつくわね。
王子:むかつかれても困ります。
グレーテル:その一言一言が感に触るわ。
王子:あーぁ。いつまでここに入れられるのかな。ここ冷えるし、汚いから嫌だなぁ。僕の綺麗な顔が汚れちゃったらどうしてくれるのだろうか。
グレーテル:別にいいじゃない、顔くらい汚れたって。洗えばいいことじゃない。
王子:それじゃ、駄目なんだって。いつも美しくいなきゃ意味がないよ。
グレーテル:この状況でよく言えるわね。ふざけるのもいい加減にしたらどう?
王子:ふざけてなんかいません! 大真面目です!
グレーテル:こんなナルシストに付き合ってられないわ。
王子:ナルシストってなんですか、ナルシストっていうのは! そんな名前じゃありません。
グレーテル:あんたも、おにいちゃん並みにバカなのね。いいわ、教えてあげる。「ナルシスト」っていうのはあんたみたいな『うぬぼれや』のことよ!
王子:うぬぼれていませんよ!
ヘンゼル:まぁまぁ。今は言い合っていてもしょうがないでしょ? ここからどう抜け出すか考えよーよ!
グレーテル:抜け出すことは簡単よ。今すぐにでも逃げられるわ。だけど、まずは確かめなくっちゃ。
ヘンゼル:確かめるって?
グレーテル:王子のこと。
王子:僕のこと?
グレーテル:(ちょっと間を置いて)あんた、死んでるんじゃないの?
王子:え・・・?
グレーテル:ほら、足元をよく見て。影がないでしょ? だからそうかなぁ〜と思って。
ヘンゼル:ほんとだぁ〜。よく気がついたね。
グレーテル:しっかり見ていたら誰でも気づくことよ。
ヘンゼル:でもどうして死んだ人がここにいるの?
グレーテル:それは王子に聞けばわかることよ。さぁ、話してもらおうかしら?
王子:・・・・彼女に会うためです。
グレーテル:はぁ?
王子:好きな人に・・・・愛してる人に会うために、ここにいるんです!
グレーテル:好きな人に会うのはわかったから、続きは?
王子:僕はあの魔法使いに殺されたんです。
ヘンゼル:おじさんに?
王子:殺されたというか、食べられちゃったんですよね。(苦笑いしてる感じ)
グレーテル:おじさん、本当に悪いやつだったのね。
王子:君たちみたいに捕まって、ここに入れられて、高級な食事を食べさせられて、殺された。
ヘンゼル:じゃぁ、『王子』っていうのも嘘なの?
王子:それは本当。殺されて、死んでなお、この森から抜け出せず、愛する彼女にも会えない。
彼女に会いたい一心でつなぎとめた僕の魂も、もうすぐ消えてしまう。
時間がないんだ。
僕の命を・・時間を奪ったあいつのせいで。僕はもう彼女に会えないかもしれない。
(一呼吸おいて)僕はあいつを許さない!!
(足音がして)
魔法使い:おしゃべりはそれくらいにしたらどうだ?
ヘンゼル:おじさん・・・・(恐怖に怯えてる感じで)
魔法使い:これから俺様が一人ずつ食べてやるよ。有難く感謝しろよ。
グレーテル:感謝なんてするもんですか!
魔法使い:まずはみんなそのままおとなしく牢から出ろ。少しでも変な行動したら、その場で殺してやるからよぉ。

ナレーション:魔法使いはナイフを差し出して、脅し、暖炉のある部屋につれて行きました。

(ちょっと間を置いて)
ヘンゼル;グレーテル、暖炉を見て! 大きな鍋がグツグツいっているよ!
魔法使い:あれでお前たちを煮るのさ。
ヘンゼル:怖いよぉ。まだ死にたくないよぉ。
グレーテル:情けない声出さないでよ!
ヘンゼル:あぁまた馳走食べたかったなぁ・・・・。
魔法使い:そんなに死にたいならお前からにしてやるよ。あの世で食べられることを願ってろ。
ヘンゼル:いやだぁー!!
グレーテル:お兄ちゃんに手を出したら、私が許さないから!
魔法使い:安心しろ。お前もすぐに大好きなお兄ちゃんのところに行かしてやるよ。

ナレーション:魔法使いはヘンゼル一人を暖炉の側に連れていき、ヘンゼルの頭を掴みました。

魔法使い:さぁ鍋のほうはどうだ?
(追い詰められてる?ような感じの音楽?)
ナレーション:魔法使いが鍋に近づいたそのとき!

王子:この悪党魔法使い! 覚悟しろっ!

ナレーション:王子は今がチャンスとばかりに走り出し、魔法使いを鍋の中に落とそうとしました。
しかし、なぜかこのときだけは体がすり抜けてしまい、結局失敗に終わってしまったのです。
それをみたグレーテルは、ヘンゼルを助け出すために、魔法使いを勢いよく押し、鍋の中に落としました。
さすがの魔法使いも熱湯にはどうすることも出来ず、強烈な悲鳴と共に死んでしまいました。
王子は落胆し、一歩も動こうとはしません。
ヘンゼルは無事助かったのですが、抜け殻のようになった王子の前では素直には喜べませんでした。
そして二人は王子を残し、静かに家を去りました。
(全体的にしんみりした感じ)
ヘンゼル:どうして王子様はあの時だけ透けちゃったのかな?
グレーテル:・・・・・・・おじさんを突き落とそうとしたとき、大好きな彼女が見えたんだって。両手を広げて、目の前に現れたって。
ヘンゼル:王子様に復讐なんてほしくなかったんだね。
グレーテル:たぶん、おじさんも王子の気持ちわかって死んであげたんじゃないかな・・・。すごく無防備だった。
(間)王子は幸せ者だったのよ。おじさんに理解しともらって、生き別れた彼女にずっと愛されていたんだから。
(ちょっと間を置いて)
ヘンゼル:よし! 家へ帰ろう!
グレーテル:うん!



(エンディング的な音楽?)
ナレーション:こうして二人は仲良く手を繋ぎ、森を抜け出し、兄妹仲良く暮らすのでした。

(ちょっと間を置いて、セリフ口調で)
きっと森を抜け出す鍵は『愛』が必要だったのかもしれませんね。
異性を思う『愛』と兄妹を思う『愛』
自分が相手を思うことで『愛』は生まれ、時には裏切られ、また『愛』が生まれる。
みんな自分の中にある愛の木を、大切に育てているのでしょう。
大きな愛の花を咲かせて、素敵に過ごせる世界になったらいいな。

おしまい。

(エンディング終了後)
アイシテル:やっぱり私(わたくし)のこと忘れてる・・・・・。